沖伝

いつか子孫が読んでくれたら嬉しい

就職

馬鹿だった。 承認欲求を満たすため、とにかく誰もが知る大企業に入社するんだと意気込んだ就職活動。高校の選択と同じ過ちを犯して馬鹿だ。 結局、全国転勤ありのメガバンクに入社が決まり目的を果たした。 沖のような三流大学出身者がメガバンクに入社する…

高校野球

高校の野球部はスポーツ推薦で入部した。毎年地方予選でベスト4から8には入る強豪校だ。 残念ながら沖の代は2回戦で負けたが…。 まずなんで野球嫌いなのに強豪校を選んだか。 一つは受験勉強をしたくなかった、ただこれは大きな理由ではない。 最も大きな…

日常

銃口を突き付けられたら、今の何気ない日常が沖の走馬灯になるはずだ。 日常をもっと大切にしよう。 Twitterで公開されていた、にしむらアオさんの『君の春』という漫画を読んでから、特にそう思う。 これまで長女の初めての登園や運動会、特別なイベントの…

中学野球

中学ではこれまた兄の影響で外部の野球チームに入った。 土日のみの練習だったが、この頃から野球が本格的に億劫になりだした。 少年野球の時はキャプテンで中心選手だった。 中学は外部チームということで、各地から本気で野球をと気概のある猛者が集まった…

鈴木1

鈴木について書く。 鈴木は小学校からの同級生で同じ町内で兄の学年も同学年、そして兄の影響で野球を始めた点も同じでもちろん小学校の野球チームも同じ、小学校のスイミングスクールも同じで中学からの塾も同じだった。 鈴木はいい奴だ。まぁ正しくはいい…

少年野球

沖は小学生から兄の影響で野球を始めた。 でも野球が好きだと思うことはあまりなかった。 どちらかというと放課後にするサッカーが楽しくて楽しくてたまらなかった。 W杯の日本戦以外もビデオに録画し、テプラを貼り付け保管していたほどだ。海外クラブのレ…

兄2

兄は大学進学時、東京へ出た。また沖も高校の部活の休みがあまりなく、顔を合わせることがめっきり減った。 家族揃って会うことは年に1回程度になった。 その年1回の日。 兄が運転席、沖が助手席、母が後部座席の配置で車に乗っていた。 交差点を左折する…

兄1

ところどころに出てくる兄について。 兄は3つ上。優しくて反抗期もなかった。 人にキレたこともないだろう。兄だけ見ると両親の教育に誤りはない。 小学生の時、兄が丁寧に時間をかけて育てたポケモンレッドのカセットを無断で友達の家に持って行った。 そ…

祖父の死2

小学校4年の授業中。 沖は担任から早退を指示された。 学校の門前ではすでに両親及び兄が神妙な面持ちで待機しており、沖はランドセルを背負ったままその足で隣県の病院へ向かった。 病室へ入ると、沖をあんなに畏怖させた祖父が酸素マスクを付けて、昏睡し…

祖父の死1

家族が産まれた話をしたので、家族が亡くなった話もする。 母方の祖父が亡くなった時、沖がまだ保育園児でほとんど記憶がない。 父方の祖父が亡くなったのが、小学4年生の時だった。物心ついてから家族が亡くなったのは父方の祖父が一番最初である。今回は…

長男の出産

不公平にならないよう長男の出産の時も書く。 長女の出産からおよそ2年。世の中はコロナにより大いに変化した。 長女出産からしばらくして中国武漢にてコロナウィルスが確認。それからもテレビでは、屋形船の乗客コロナウィルス感染!奈良のバスガイドがコ…

長女の出産

前回、血に関連してと述べたが、出産で血を見て沖が卒倒したとかそんなことではない。 実際、血は一滴も見なかった。というよりも見せないようしてくれた。 妻は沖が血が苦手であることを憂慮し、どういう出産にしたいかという確認書にその旨記載し提出して…

最古の記憶

覚えている最古の記憶。 聞いて情景を想像したものでなく、自分の肉眼から海馬に保存した最古で最初の記憶は保育園の時だった。 両親は共働きだった。自転車で決まった曜日にどちらかが担当し沖を送り迎えした。 その日は父が担当で保育園からの帰り道のこと…

はじめに

沖です。 このブログを始めたのは、ちょうど30の年になり何か始めようかと思ったことがきっかけで、 考えてみると、案外自分の父親と母親がどうやって出会って〜とか、おじいちゃんがどんな仕事してて〜とか知らないなぁと思ったので、 自分の子供や孫がジジ…